こんにちは!
イモムシカアチャンです!
今日は10月9日(水)朝から雲が一つもない晴れ。10度。ひんやりとした朝。日中は清々しい秋の風。台風の前の静けさでしょうか。
明日は野菜ボックスを発送する日なので、今日もやっぱり里芋と菊芋を掘りました。
今年は、さつまいもの苗が品切れで(予約をしなかった・・・)、哀しいかな、さつまいもを掘ることができません(´;ω;`)
実は先ほどまで、目が痛くて全身硬直しながら横になっていました。里芋の根っ子をはさみで切る時に、根っ子の汁が目に入ったのです。
里芋も素手で皮をむくとかゆくなるときがあるでしょう?
たぶん、そのかゆみ成分が目に入ってしまったのではないでしょうか。まだ、ゴロゴロして目が真っ赤です。みなさんもお気を付けください。
突然ですが、日本らしさとか、日本の伝統や文化って、今はずいぶん希薄なのかもしれませんね。
どうしてそう思うかというと、「サブカルチャー」という言葉がありますが、「カルチャー」があって「サブカルチャー」なんだけれども、「サブ」を「メイン」として扱う場面が多くなっているような気がしたのです。
「サブ」を「メイン」として扱うこと自体は、サブが市民権を得てきたということなので歓迎しているし、そのうち「サブのサブ」が出て来るんだろうとも思うのですが、「メイン」が消えかかっていることについて思いを馳せて見たわけです。
アニメって、「サブカルチャー」だと思うのですが、「メイン」があいまいになっているからか、総理大臣がスーパーマリオの仮装をしちゃったりする。それがいいとか、悪いとか、そういうことではなくて、日本らしさをアピールするときに、時の総理大臣が「メイン」じゃなくて「サブ」を前に出してくるという事実に注目してみたのです。
実際、ちょんまげを結っている人はいませんし、着物を着て町を歩く人もめったにいません。相撲、落語、歌舞伎、伝統行事、日本食など、ふだんの暮らしの中に溶け込んでいるかというとそうでもない方がほとんどではないかしら。
日本のサブカルチャーに興味を持つ外国人は多いものの、まだまだ来日のきっかけにはなっていません。観光庁のアンケートで、訪日外国人に旅行中の目的を聞いたところ、
https://inboundnow.jp/media/knowhow/2282/
日本食を食べること:71.2%
ショッピング:54.5%
自然や景勝地の観光:47.9%
と、伝統的な日本文化を楽しみにしている人がほとんどです。
この記事、おもしろかったです。 サブカルチャーと日本文化を絡めれば、訪日外国人を増やすきっかけになるという記事です。(最後の方はインバウンド対策のPRだから気になる方以外は飛ばしてください)
ただし、「日本文化と絡めれば」ですから、「メイン」がしっかりしていないと意味がないってこと。
カアチャンの場合、町に暮らしていたころは、旬の野菜も分からず、野菜を畑で作ったこともありませんでした。暦を意識して暮らすこともなかったのですが、野菜を作るようになってから暦や伝統行事や季節感などをずいぶんと意識するようになりました。
その時期の自然の有り様、旬のもの、旬の料理、保存食、伝統行事、地域の食文化・・・。そして、野菜が上手にできますようにと手を合わせてみたり。
稲作とか畑作から派生している伝統や文化ばっかりやん?と思いながら、野菜を作っています。
今でも、訪日外国人の求めているものは、伝統的な日本文化を楽しみにしている人がほとんど。日本食を掘り起こすと、昔野菜も大事になってくるよなぁと思ってみたり。
最近、総理大臣が「インスタ映えが地方活性化の鍵」なんて発言していましたけれども、インスタ映えする写真を撮影して発信して終わりそうで怖い・・・。
実際に暮らしの中に溶け込んでいるからこその文化ですから、 SNSで発信しても、見せかけだけじゃ薄っぺらくて定着はしないんじゃないかなぁ。
昔野菜を使った地方料理、いつもみんなが食べているもの。
野沢菜とか、きっとそうだよね。野沢には景勝地もいっぱいあるだろうし、野沢菜にはちょっとうるさい人がいっぱいいるだろうから語り部はたくさんいるはず。野沢菜が登場するアニメとかないのかしら。
昔野菜を勉強していたら、カルチャーと地方文化について考察したくなりましたとさ。農業はアグリカルチャーだからね!
今日の本「たね採り家庭菜園」
さて今日は、岩崎政利「たね採り家庭菜園」です。
10月は、有機農業がテーマなのだ。
本にはこんなことが書いてあったよ。
ただ読むだけだと頭に入らないおバカさんなんです。
まとめながら読んでいます。
まとめたところは、わかりやすく斜字にします。
〇モグラにつつかれた日
山の畑の農作業を終え、弁当を食べていたら土の中からわたしの体とつつくものがありました。モグラがつついていたのです。
モグラからつつかれたら大病する、とわたしが住んでいる長崎県吾妻町のあたりではいわれているのですが、その迷信どおりに突然具合が悪くなって近くの病院に駆け込むことになりました。二十数年前のこと。
三か月ほどたってもよくならないので、大村市の国立病院に精密検査に行きました。さらに三か月たってもよくならないので、長崎市の大学病院に精密検査に行きました。
病名がわかってからもなかなかよくならず、だるくて、とても仕事ができる状態ではなく、1年以上も寝たきりの生活。しだいに、化学肥料を使った農法、農薬を多く使用してきたことが原因だと考えるようになりました。
体がある程度元気になってきたころ、モグラにつつかれた雑木林に行って、この雑木林の仕組みを自分の畑に再現したいと思うようになりました。
有機農業を始めたころ、害虫が発生して野菜が虫食いだらけ、生産はできても売れないなど、まだ土の力と種子の力にまで考えが及ばない頃の話。
〇ニンジンから始まった
ニンジンを収穫した跡地に、こぼれた種子からニンジンが発芽して伸びてきているのを見ることがあります。
落ちこぼれの種子ではこんなに簡単に発芽するのに、こちらがまいたときはなかなか発芽が揃わないのですから、不思議なものです。
ニンジンはとくに光を好んで発芽するので、薄く土がかぶっているときに発芽しやすくなります。
自然の落ちこぼれの種子が、発芽がよくなるのは当然なのかもしれません。
〇風土の中で姿をかえる
三重県の研修会に呼ばれたときのこと。あらかじめダイコンの種を送っておいて、栽培してもらっていました。
三重県は長崎県とはずいぶん違っていました。寒さに強い源助ダイコンがとろけているのですから、ずいぶん寒い所だと思いました。
寒さの中で引き抜くダイコンの姿は、長崎の私の畑のダイコンの姿とは違っていました。
明らかに、暖かいところで育っていたものが、突然寒いところで栽培されたので、野菜が寒さに対して自らを守ろうと姿を変えたのです。
植物のすごい本能だと思いました。その土地で何代も続けて種子採りをしていくことの大切さを、野菜たちが教えてくれたように思いました。
その土地の風土に合った姿にかわり、その地の特産品となっていくのです。
👩🌾今日の気づき、学び、ぼやきetc.
落ちこぼれの種の生命力。
いい話だなぁ。いい子ちゃんより、落ちこぼれの方が生命力があるってことよ!
見渡すと、褒められたい症候群の子どもたち(大人もか!)が増えているように感じるし、上の立場の者に気に入られようと忖度する人が増えている現代。落ちこぼれの種の生命力を見直してみたらどうかしら?
そして、その土地の風土に合った種子からできた野菜が特産物となり、伝統野菜となり、伝統的なその土地の食文化となってきた。
やっぱり、種子の物語もカルチャーですよ。
⭐️ I hope you have a happy day⭐️
本当に、毎日、いろんなニュースが聞こえてきますね。
楽しくて嬉しいニュースだけならいいけれど、心がザワザワする嫌なニュースもたくさん聞こえてきます。
でも、今やれることをどんどんやってみようと思います。
というわけで、今日もお付き合いありがとうございました!
それでは、おやすみなさい。