ドリトル先生の郵便局

ドリトル先生の郵便局

こんにちは!

イモムシカアチャンです!

しばらく、ブログやSNSなどのメンテナンスばかりしていたので、読書が二の次になっていました。読書と言っても「ドリトル先生」シリーズは漫画のように読めるのでお気楽なものなのですが・・・。

今回は、「ドリトル先生」シリーズ3巻目です。

今日の本「ドリトル先生の郵便局」

ロフティング作/井伏鱒二訳「ドリトル先生の郵便局」です。

ドリトル先生の郵便局

ドリトル先生は、ふたたびアフリカに出かけ、ファンティポ王国の郵政大臣になりました。

手紙や小包を渡り鳥が世界中に運ぶのです。

市内はスズメが運びます。

すぐに世界中の動物たちからドリトル先生に手紙が届くようになり、郵便事業は大成功。ファンティポ王国の郵便もとても快適になりました。

ドリトル先生宛に届く手紙には、病気のことや赤ん坊の食べ物のこと、巣を作る材料のことなどあらゆる種類の質問が書かれていました。

星は何からできていますか?

海の水には満ち干がありますか?満ち干を止めることはできますか?というように。

届けられた広い質問に答えるために、動物たちの通信教育も始めてしまいます。

そして、通信教育も軌道に乗ってくると、ドリトル先生は動物の言葉がわかる医者としてだけでなく、動物の教育家として、動物の本の著者としても有名になっていきます。

世界中の動物たちのために、ちょっとした読み物、動物雑誌も発行するようになります。動物雑誌には、絵や論文、お話などを載せることにしました。

お話は、みんなで順番に披露していくことになりました。

中でも、フクロウのトートーのお話が心に響いたので、紹介したいと思います。

トートーのお話

フクロウのトートーが妖精に間違えられたときのお話です。

トートーが森の中をぶらついていた時、道に迷った2人子どもと出会います。

日が沈んで、夕やみが森にせまり、あたりはだんだん暗くなってしまいました。

フクロウは、暗やみを怖がるものがあるということを知り、驚きます。

フクロウは、何か特別の目を持っていて、暗いところでも物が見えると考えている人がいますが、それは違うとトートーは言います。

耳を働かせて暗やみでも物を見ることができるように練習をするのだ、ピアノの練習と同じように練習をすれば、暗やみでも物を見ることができるようになるのだと言います。

けれども、道に迷った子供たちは、暗やみで物を見ることができません。おそろしさと心配で、おびえきって、どうしたらいいかと泣きながら座り込んでしまいました。

トートーは、フクロウ語で「こんばんは。ごきげんいかがです?」と子供たちに声をかけましたが、子供たちはますます怯えるばかり。

「まったく人間というものは、子どもを無知に育てあげるものだ」とトートーは困ってしまいます。

次にトートーは猫の声を真似して話しかけます。すると、子どもたちはトートーの猫の鳴き声を信用して、猫についていけば家に帰れると思い、「ニャーオ」と聞こえる方へ歩きはじめます。

トートーは、「ニャーオ」と鳴きながら子供たちを森の外へと誘導していき、無事子どもたちを家まで送り届けました。子供たちの両親は、子どもたちを抱き抱え泣き崩れてしまいました。

一部始終を見ていたトートーは、「人間のおとなは、子どもたちよりもばかだ」と思います。気持ちのよい森の中に2時間いただけなのに、と。

その後、子どもたちとトートーは仲良くなり、トートーは子どもたちをつれて夜の森の中に行くようになりました。暗い森の中を歩く練習です。子どもたちは暗い森の中を歩くのがとても上手になりました。

トートーは言います。

「恐れというものは、たいてい無知からくるんでございます。一度、わかってしまえば、もうこわくはないものです。暗やみがどんなものかわかったのです。夜はもう、まるで昼間と同じようなものだということがわかったのです」

「闇の中で物を見るのは、まったく訓練ひとつです。ピアノなんかと同じです」

暗やみに慣れてしまえば、歩けるようになる。

怖いのは無知の方かもしれない、トートーに教えてもらいました。

巻末の「ドリトル先生に教わったこと」がまたいい

大岡玲氏が書いた巻末の書評に共感しました。

「ドリトル先生がアフリカの「あまり文明化されていない」人びとを、文明化しようとする基準は、ヨーロッパの白人文明の基準そのものであり、かならずしもアフリカの文化を尊重しているとはいいきれないことだけれども、ドリトル先生はたぶんそういうことを知りつつ、それでもより良い世界を作ろうと努力し続けます」というようなことが書いてありました。

確かに、押しつけがましい一面にちょっと鼻白むところもあるのです。

動物のための通信教育、読み物など、どんどん事業を展開していくドリトル先生に対して、ほっといてあげなさいな、それぞれみんな生きている世界が違うのだから、と思うところもあるのです。

けれども、ドリトル先生が持っている善への希望や振る舞いが、この物語をキラキラと輝かせているのでしょう。悪意がないのです。心からの善意に満ち溢れています。

動物たちがとても幸せそうです。

みんなが同じ地球でともに生きていくためには、最低限知っていた方がいいこと、守らなければならないルールを、通信教育や読み物に託しているんだろうなぁと想像できます。

科学の進歩がおそろしい悲劇になってしまわないように。ドリトル先生は善であると思うことにまっすぐ向かっていきます。

ドリトル先生の心には、邪気がない。自分の得のために善を振りかざしたりしない。

戦争中に書かれた物語であることを念頭に読むと、いろんな気持ちがあふれてきます。言葉にできなかったいろんな思いが、この物語にはきっと含まれていると思います。

ドリトル先生シリーズ、4巻も楽しみです。

インスタグラム短歌・狂歌

インスタグラム@imomushikaachanに投稿している短歌・狂歌です。31文字4500首を目指しています。デザイン画像はCANVAで作成しました。

短歌ー宿命や
短歌ーストーブで
短歌-雪道を
短歌ーゆっくりと
短歌ー恥ずかしく
短歌ーのこぎりで

それでは、おやすみなさい。

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