こんにちは!
イモムシカアチャンです!
7月も半ばになってしまいました。
すでに、2020年も半分が過ぎて、ちょっとセンチメンタルな気分です。
さて、盛夏を迎えるころ、昔の人もやっぱり気合を入れて気持ちを入れ替えていたのかもしれません。
健康のために、豊作のために、あと半年を無事に過ごせるように、体にいいものを食べよう!お願いしよう!という習慣が盛りだくさん。
タコの力を多いにお借りしましょう!
「半夏生(はんげしょう)」は過ぎてしまいましたが、タコと大いに関係があるのでしっかり学びたいと思います。
七十二候で季節を味わう
日本には、四季の中に、二十四節気と七十二候という季節があり、日本人は、昔から細やかな季節の変化に合わせて、農業を中心とした生活を営んでいました。
二十四節気は、1年を24等分したもの。
立春に始まり、大寒で終わります。
七十二候は、さらに二十四節気を3つの季節に分けて、1年を72等分にしたものです。
自然現象をそのまま名前にしたものが多く、 例えば、3月16日の「菜虫化蝶」 (なむしちょうとなる)は、青虫が羽化して紋白蝶になる頃のことを指します。
日本列島は、縦に長いので、カアチャンが住んでいる群馬県では、3月16日はまだ寒くて紋白蝶は羽化していませんが、紋白蝶が畑を飛ぶようになると、「ここも遅ればせながら紋白蝶が羽化しましたよ」とつぶやきたくなるような季節感を感じさせてくれる言葉です。
二十四節気も七十二候もどちらも古代中国で作られたものです。
古代のものがそのまま使われている二十四節気に対して、七十二候の名称は何度も変更され、日本の気候風土に合うように何度も改訂されています。
半夏生(はんげしょう)
ハンゲショウとカラスビシャク
「ハンゲショウ」という花があります。
花の咲く時期にだけ、葉の上部が真っ白に変わります。
葉が白く変化することから、半化粧、片白草とも呼ばれるそうで、清楚なイメージがあります。 ドクダミ科の多年草です。
紛らわしいのですが、七十二候の半夏生は、カラスビシャクが生ずる頃のことで、「ハンゲショウ」と「カラスビシャク」は別の植物です。
カラスビシャクには、 狐の蝋燭(きつねのろうそく)、蛇の枕(へびのまくら)という別名があり、 サトイモ科です。
雨の中、 筒状の葉から細長いヒゲをにょきにょきとのばす、不思議な形をしています。 農業の節目ともされており、田植えを終わらせる頃です。
時期は、7月1日から6日頃までを指します。
この頃に降る雨は大雨になることが多く、半夏雨(はんげあめ)と呼ばれています。
確かに、毎年大雨が多く、被害に合われる方がたくさんいらっしゃいます。
今年も多くの方が被災しました。
せっかく田植えを終わらせたばかりの大雨、畑の野菜がそろそろ大きくなる頃の大雨。本当にお辛いと思います。大変な思いをされている方々にこの場を借りてお見舞い申し上げます。
半夏(ハンゲ)
生薬であるハンゲには、鎮静、鎮吐、鎮咳、去痰などの作用があり、漢方薬の半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)、六君子湯(りっくんしとう)などに配合されているそうです。(詳しくは、こちらをご覧ください)
過ごし方
関西地方ではタコの足のように、植えたばかりの稲も、人も大地にしっかり根付くよう、福が八方に広がるようタコを食べるそうです。
近畿地方では収穫した小麦で「半夏生餅」を作って田んぼの神様に供えるなど、各地に半夏生ならではの風習があります。
また、半夏生の5日間は働かず、体を休めましょうという慣わしもあります。
半夏生の頃は、天から毒が降るので井戸にふたをし、この日に採った野菜も食べてはいけないといわれていたそうです。
また、ハンゲという妖怪が徘徊するとか、竹の花を見ると死ぬので竹林に入ってはいけないとか、様々な物忌みや言い伝えがあり、興味深いですね。
田植えで疲れた体を休めるため、雨でぐずぐずになった土を荒らさないため、大雨になりやすい時期だから井戸のふたをするなど、何か理由があるのでしょうが、言い伝えにして子孫に知恵を残したのだと思います。
タコを食べよう
半夏生には、タコ・半夏生餅・うどん・鯖、地域によってさまざまです。
半夏生餅やうどんが食されてきたのは、小麦が収穫の時期だからお祝いを兼ねていたようですね。
鯖は、脂ののった丸焼きの鯖を食べる地域もあるそうで、江戸時代、農作業で疲れた体を癒し、蒸し暑い夏を乗り切るための貴重なスタミナ源として、藩主が奨励したのが始まりなのだそうです。
今回は、タコを選びました。
なぜなら、タコにはタウリンがいっぱいだから!

タウリン配合
栄養ドリンクには「タウリン配合」というイメージはありませんか?
タウリンは、アミノ酸の一種で、人間のカラダに最も多く存在しているアミノ酸です。
魚介類や軟体動物に多く含まれていて、植物以外のほとんどの生物が体内で生成することができます。
人間の場合、筋肉や胆汁酸と結合して存在しているそうです。
タウリンは、肝機能の強化作用を持っています。
昔から、お酒を飲んだ後に、しじみのみそ汁が効くと言われるのは、貝類はタウリンがたくさん含まれているからです。
肝臓の機能を守ってくれます。
筋肉中に存在するタウリンは、有酸素運動で脂質を分解し、スタミナをつけたり、運動中の血圧上昇をコントロールしてくれます。
他にも、糖尿病を予防し、血中のコレステロールを下げ、動脈硬化も予防するという。
さらに、加齢から来る、眼の水晶体の濁りも防いでくれる作用もあります。
タコの効能とタコ焼き
江戸時代の書物「和歌食物本草」では、
「蛸こそは 腹中にある 古血をば よく破るなり 血を浮かすなり」
とあります。
「たこはお腹に滞った古い血を取り除き、血流をよくする」という意味です。
旬は、11月~2月。冬が旬なのですが、半夏生にちなんで、小麦の収穫時期でもありますので、タコ焼きを食べて、無病息災と豊作をお願いしましょう!



インスタグラム短歌・狂歌
インスタグラム@imomushikaachanに投稿している短歌・狂歌です。31文字4500首を目指しています。デザイン画像はCANVAで作成しました。
31文字の縛りがあると感情をコントロールしやすいので、 せっせと書いています。
ここに載せたものは以前投稿したものです。この頃はこんな気持ちで短歌を作っていたんだなぁと思うと、短歌って感情の記録なんだとつくづく思います。


















それでは、おやすみなさい。