こんにちは!
イモムシカアチャンです!
今回はウドについてまとめます。
カアチャンは、ウドを毎年塩漬けにします。
塩抜きして、豚肉と炒めるととってもおいしい!
けれども、今年はあまり採れませんでした。
タイミングが悪く、先を越されてしまいました。残念!
山の恵みはみんなで享受するもの、独り占めできる年もあれば、独り占めされてしまう年もある。
仕方のないことですね。
ウドの大木
ウドは成長すると2メートルにもなる植物です。
ウコギ科です。
陽射しの下では、緑色が濃くなり、固くなります。
野趣あふれる山ウドは、味も濃く、風味も豊かでとてもおいしいです。
軟白ウドは、もやしのように育て、白い茎の部分を柔らかく、長く育ててあります。それはそれでおいしいのですが、野趣という点では当然劣ります。
根が深く、地中の茎が長く、太いものが上等のウドです。
採り方
左側がウドです。

崩れやすい斜面の土中から生えています。
20センチほどの若い芽を見つけ、周りの土を避け、ナイフを茎に対して直角に地面に差し込んで、土の中の株を傷めない程度に深い部分で茎を切り、引き抜きます。
ウドの効能
「独活はただ 中風脚気に たたりなし 傷寒などに 少し食せよ」
江戸時代の「和歌食物本草」にウドの効能が書かれています。
「ウドは、脳卒中や脚気のときに食べてもいい。急な発熱に少し食べるといい」という意味です。
「独活の大木」という言葉は、役に立たないという意味ですが、優れた効能をもつ食材です。
体を温めて、寒気を取り、冬に溜った水分を追い出してくれます。
冷えと水分の滞りは、血行を妨げ、関節痛や筋肉のだるさをもたらします。
ウドは、関節痛、皮膚のかゆみ、のどの炎症を改善してくれます。
ウドは味噌ととても相性がよく、味噌は「鹹味(かんみ)=塩辛い味」に属する食材です。
ウドも苦味が過ぎると、肺や大腸の健康を崩しますので、苦味の働きを抑えて味噌の鹹味がウドの効能や味をマイルドにしてくれます。
下ごしらえとレシピ
袴を取り除きます。左側が取った後です。



下の写真は、調理別に切り分けたものです。
左上が、天ぷら用に穂先の部分。
左下が、味噌をつけて食べる白い部分。まだ完全に皮をむく前です。
その右側は、一番外側の皮をむいたものです。
右側は、皮を千切りにしてきんぴらにします。



皮をむいた白い部分は酢を少々入れた水につけてアクを出します。



きんぴらです。油と砂糖で炒めて、最後に醤油で照りを出します。



きんぴらです。写真のピントが合っていなくて申し訳ございません。



下ごしらえはとにかく早いうちがいいです。
アクがまわってしまいます。
掘りたてのウドが手に入りましたら、根本の白い部分をかじってみてください。
春の香りが口中に広がって、目が覚めるようです。
葉っぱは、根本から切り落として、カアチャンは塩漬けにしてしまいます。
- 茎は、短冊にして、酢味噌和え
- 半分に割って、あっさりとしたかつおだしでさッと煮
- バターで炒めてチーズで焼く
- ピクルス液につけて、生ハムなどと一緒に
来年はたくさん、ウドが採れますように!
それでは、おやすみなさい。