こんにちは!
イモムシカアチャンです!
土用の丑の日といえば、うなぎ。
土用といえば、うなぎ、しじみ、きゅうり、なす、梅干しでしょうか。
カアチャンの家の庭には、梅の木があります。
毎年収穫しているのですが、今年は結局8キロくらい採れました。
梅シロップと梅干しを仕込んでいるところです。
畑しごとに梅のエキスは欠かせません。
なぜなら、梅の力は、三毒を絶って疲れ知らずだからです。
一つずつ、説明しますね。

Contents
梅の「土用干し」
土用の虫干し・土用干しのこと
夏土用の時期に、カビや虫の害から守るため、衣類や書物に風を通して陰干することを土用の虫干しといいます。
また、この期間は田んぼに水を入れず、土をひび割れ状態にします。これは雑菌の繁殖を抑える効果があり、根がしっかりと張るんだそうです。
梅干しの天日干しも土用の時期に行います。
去年漬けた梅は縁起物!
梅は昔から「梅はその日の難のがれ」ということで、出かける前に梅干しを食べるとその日は難をのがれることができるといわれています。
また、平安時代に村上天皇が申年(さるどし)に漬けた梅干しと福茶を飲んで、疫病を治したことから「申年の梅は縁起がよく、長生きできる」と言われています。
申年の梅は昔から縁起物とされてきたのです。
今年は2020年。申年は2016年でした。次は2028年です。
2016年の梅干しはまだ残っていますか?
土用の丑の日の「土用」と同じ時期に梅を干す
梅干しの土用干しは7月20日前後の土用入りになってから行います。
梅雨が明けたら土用干しをしようという使い方は、ちょっと違います。
確かに「梅雨明け10日」と言いますから、梅雨が明ければ晴れは続きます。
土用の期間に梅を干したいのに、晴れない。雨ばかり。
当然、梅を干すことはできないので、「土用の期間に干すことはできなかったけれど、結局梅雨明けに干したよ」というニュアンスが正解です(笑)。
三日三晩、梅を干す
塩に漬けた梅を干すのは、三日三晩。
雨に当たらないように、お日様と夜露を交互に当てます。
交互に当てることで柔らかな梅干しになるのです。
なかなか、手間暇がかかります。
梅の土用干しの効果とやり方
土用干しの効果を箇条書きにしました。
- 太陽の光と熱で殺菌作用
- 余分な水分を蒸発させ点保存性が高まる
- 日差しと夜露を交互に当てて皮と果肉を柔らかくする
土用の頃が一番太陽の熱が強い時期で殺菌効果も期待出来ます。
日中に梅漬けを日光に当てて水分を蒸発させ、浮き出てきた塩の結晶を夜露で溶かしてまた梅に戻します。
夜露が降りなくても夜間の温度が低がれば、空気中の水分を含んでしっとりとなります。
それを三日三晩行うことで梅に塩が馴染み、風味豊かでまろやかな味の梅干しに仕上がるという仕組みです。
土用干しのやり方
午前中に塩漬けした梅をザルに並べて天日干しします
昼過ぎには一度梅を全部ひっくり返します
このひっくり返す作業は、梅が完全に乾いて皮がザルにくっついてしまう前に行います。
クッキングペーパーを敷くとくっつきません。
ただし、ざるの底からも梅を空気にあてて乾かすということはできなくなりますので、しっかりひっくりかえしてくださいね。
完全にくっつかないよう時々様子を見ながら、裏返す時は皮を破らないように気をつけて裏返してください。
梅の皮が破けても大丈夫
その時は手で直してあげてください。
その後も様子を見ながら裏返して、まんべんなく太陽を当てましょう。
夜になっても梅は外に出したままにして、この作業を3日間続けます。
雨が降るかもしれないですし、猫ちゃんがいたずらするかもしれないですし、外に出したままにする場所をどこにするかというのは結構悩みますね。
カアチャンは車庫の軒下です。
どしゃぶりのときは、仕方がないので、車庫の中に入れてしまいます。
紫蘇も一緒に漬け込んでいる場合は赤紫蘇も一緒に広げて干します。
ついでに梅酢も一緒に、容器に軽くラップなどして干して殺菌してもいいのですが、カアチャンは一旦鍋に入れて、軽くグツグツさせます。
長期保存したいので、殺菌です。
梅酢は日が沈んだら室内に取り込んでください。
梅干しの効能【肝腎要(かんじんかなめ)】
梅干しは薬膳や食養生の分類である五味五性では、甘味・寒性に属する食材です。
梅干しは肝腎要の肝と腎を補う
薬膳や食養生の考え方では、塩は梅の酸味を助ける相生の関係、さらに塩味は腎を助け、酸味は肝を助け、肝心要の食べ物です。
効能を箇条書きにしました。
- 便通をよくする
- 肺の働きを助ける
- 肺の働きを助ける
- 咳を止める
- 痰を取り除く
- 胃の働きを整える
- 老廃物や毒素をとり除く
江戸時代の『和歌食物本草』では、
梅干しは 口の渇きを 止むるなり 食をば進 多く食すな
と詠まれています。
梅干しは唾液の分泌が盛んになり口の渇きを止めるが、食べ過ぎはよくない。という意味です。
梅干しのすごい点は、梅の酸味が肝臓を補い、塩漬けされることで腎を補う働きが加わります。
梅は疲れ知らず【キレート作用】
梅は、クエン酸が特徴です。
他の果物と違ってとても酸っぱいですよね。
酸っぱい主成分のクエン酸が疲労物質である乳酸を代謝分解し、筋肉内にたまるのを防いでくれます。
このため疲労回復効果が期待できます。
クエン酸にはカルシウムやマグネシウムの吸収を助ける働きがあり、これを「キレート作用」と呼びます。
イワシを梅干しで煮るのはこの道理からです。柔らかくなるのです。
クエン酸には肩や首のこりといった筋肉や神経の疲労回復、食欲増進、利尿効果、さらに殺菌、防臭効果もあります。
キレート作用とは
キレート作用とは体内の水銀やヒ素、鉛、カドミウムなどの有害な金属と結合することで、それらの力を抑える作用のことです。
野菜や果物にもこのキレート作用が含まれているものがあり、それらをキレート野菜と呼びます。
キレートとはギリシャ語でカニのハサミのことを意味します。
カニが獲物を捕獲するように有害金属をしっかりと包み込むということを意味しています。
キレート作用を持つキレート野菜には水銀やヒ素、鉛、カドミウムなどの有害金属が体内で吸収されることなく排出してくれる働きがあります。
またミネラルを体内に吸収しやすい形に変える働きもあります。
有害金属が血液に流れ込むと全身に回って悪影響を及ぼす危険性があります。
キレート野菜の働きによって無害化を助ける効果があるので、体内に入った毒素から体を守るためにもキレート野菜を普段からバランスよく摂取する必要があります。
梅干しのキレート作用
和歌山県立医科大学・准教授らの研究チームが、梅の摂取と骨密度の関係を調査したところ、梅干しを週に1個~2個食べている人は、全く食べない人の1.2倍骨密度が高いという結果が出たそうです。
1.2倍を多いとみるか、少ないと見るか。
和歌山県立医科大学・准教授 は、「梅に含まれるクエン酸は色々な栄養素と吸着する『キレート作用』があり、カルシウムとクエン酸が一つになって、体内に吸収しやすくなる」と報告しています。



梅は三毒を絶つ
実は梅には、葉や青い実、種の中身である種子と呼ばれているところに、青酸カリなどと同じ毒素を持った物質が含まれています。
胃の中で分解されると青酸という毒物を出します。
「梅は食うとも核(さね)食うな。中に天神寝てござる」
天神様=梅の種を食べると罰が当たって、本当に天神様に会うことになってしまうよということわざもあります。
梅酒にしたり梅干しにしたりすると、アミグダリンが毒性のないベンズアルデヒドという成分に変わり、食べられるようになります。
ベンズアルデヒドは体内で分解され、抗ガン作用や食中毒の防止、二日酔いの改善にも効果的です。
また、抗菌作用があり、解熱や咳止めなど風邪の症状によく効くのだそうです。
そして、クエン酸は疲労の原因となる物質(乳酸)を分解し、その発生を抑えてくれるので、食欲増進、整腸、疲労回復などの効果があります。
さらに最近の研究では、梅の成分が血液をサラサラにし、血流が悪い状態からくる肩こりや冷え性などの不調、心筋梗塞や脳梗塞など深刻な病気の予防になると話題にもなっています。
三毒とは
食べ物、血液、水の毒に対して効果があると言われています。
三毒とは「水毒」「食毒」「血毒」のことを指します。
「水毒」は体内の水分の汚れのこと、
「食毒」は暴飲暴食や不規則な食事など、食生活から体内のバランスが乱れた状態のこと。
「血毒」は血液の汚れのことです。
梅に含まれている成分は、体の様々な機能を改善する効果があるため、三毒を絶つと言われるようになりました。
「水毒」を絶ち、むくみ改善
梅は、大切な、カルシウム、リン、鉄分など鉱物性の栄養素をたくさん含んでいます。
カルシウムはリンゴの4倍、鉄は6倍にもなり、亜鉛やマグネシウム、カリウムも梅の方が多く含んでいます。
カリウムは神経や筋肉の機能を保つ働きがあるので、不足するとむくみやすくなってしまいます。梅の成分で、余計な排泄物を尿に促してくれるため、むくみの予防にもなります。
「食毒」を絶ち、疲労回復・食中毒予防
梅に豊富に含まれている「クエン酸」。
クエン酸は疲れの原因となる乳酸を分解する効果があります。
エネルギーを無駄なく変換できるため、体内に余分な脂肪がつくのを防ぎます。食事での血糖値の上昇も抑えられるため、梅干しを食べながらゆっくりと食事をとれば、ダイエット効果も期待できます。
梅雨の時期に食べれば食中毒予防にもなるそうです。
「血毒」を絶ち、慢性病改善・美容効果
梅干しは酸っぱいため「酸性」と誤解されがちですが、実はアルカリ性食品。
人間の血液や細胞液が酸性化するとドロドロの黒い血液になり、便秘や肌荒れ、貧血、糖尿病、生理不順などさまざまな不健康の原因となってしまいます
そうならないためには、梅干しのような「アルカリ性食品」を食べて、体内の酸性を中和させればよいのです。
また、梅干しとセットで漬けられている赤紫蘇にも抗酸化作用があり、細胞を活性化させて老化防止を高める効果があるのです。



毎日しっかり汗をかいて、梅干しを1つ食べる。
習慣にしたいですね。
汗もかかず、動かずに、梅干しを食べていると塩分過多!なんて言われてしまいますからね。



インスタグラム短歌・狂歌
インスタグラム@imomushikaachanに投稿している短歌・狂歌です。31文字4500首を目指しています。デザイン画像はCANVAで作成しました。
31文字の縛りがあると感情をコントロールしやすいので、 せっせと書いています。
ここに載せたものは以前投稿したものです。この頃はこんな気持ちで短歌を作っていたんだなぁと思うと、短歌って感情の記録なんだとつくづく思います。


















それでは、おやすみなさい。