僕の名前はマル

僕の名前はマル

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akkoちゃんの畑のお師匠さんが、僕の飼い主。

93才のおじいちゃんだよ。

akkoちゃんは、カアチャンのことだよ。

そして、僕の名前はマル。もうみんな知ってるはず。

この間、おじいちゃんが倒れちゃった。

朝、akkoちゃんが気づいて、おじいちゃんのケアマネさんに電話してくれた。

すぐに、病院の送迎バスが来てくれて、そのまま入院になっちゃった。

そして、僕は1か月弱、akkoちゃんちで過ごしたんだ。

akkoちゃんちでは、ハーネスとリードを付けて過ごしたんだよ。

ちゃことミミとメメというわんこと、ママとハクというにゃんこと、仲良くできるまでってことで。

とっても暑い時期だったから、クーラーの部屋でみんな一緒に過ごしたんだ。

雷が鳴るたんびにみんなで大騒ぎして、

そのたびにakkoちゃんもてんやわんやして、おもしろかったよ。

でもね、僕は時々、夜になると泣いたんだ。

おじいちゃんのことを思い出して。

一緒に寝ていたからね。

おじいちゃんが退院した日に、

akkoちゃんが「さみしかったでしょう?マルがいなくて」っておじいちゃんに聞いたんだ。

「2回夢に出てきて俺も泣いた」って。

僕が泣いたのもその日だったのかもねってakkoちゃんは言ってたよ。

僕は、akkoちゃんと約束したんだ。

おじいちゃんと一緒に長生きするって。

もし、おじいちゃんが施設に入ることになったり、先に逝っちゃったりしたときには、akkoちゃんちのにゃんこになってちゃことミミとメメとママとハクと仲良くするって。

トオチャンとも仲良くするって。

僕は、今、おじいちゃんとまた暮らしている。

akkoちゃんは、毎日僕とおじいちゃんの様子を見に来る。

僕のトイレをお掃除したり、ご飯やお水のお盆をきれいにしてる。

おじいちゃんの身のまわりのことは、これから先のこともあるからって、akkoちゃんとケアマネさんと相談してヘルパーさんが入ることになったよ。

ご家族の方にはケアマネさんが連絡してくれて、時々顔を出してくれるよ。

僕の名前はマル。覚えておいてね!