カアチャンはやたらとあたしにも手を当てる。
うざって思うときは、ぷるぷるとおはらいをして逃げる。
気持ちいいなって思うときはそのまま寝ちゃう。
それはあたしが決めるの。
ちゃこです。
くるくるめまいがひどかったとき、
がん疑惑のとき、
緑内障で眼圧がめちゃくちゃ高かったとき、
ハアハアしちゃったけれど、
お手当てしてもらったときはやっぱり寝れたから、無下にうざがらないようにしてあげてる。
あたし、結構やさしいんだよ。
あたしたち、生きてるからいつかはどうしたって死んじゃう。
あたしが苦しんだらカアチャンもトオチャンもすごく悲しむのわかってる。
だから、あたしもすごくがんばると思う。
でもいつかはこの体は土に還っていくってこともわかってる。
でも、それは悪いことではなくて、
自然なことなんだよって、
トオチャンとカアチャンにはいつも言ってるんだよ。
今ね、トオチャンとカアチャンがよく行くお店のわんこ友達が、
とても不安で心配な夜を過ごしてるんだって。
そこのおうちのわんこが今とてもしんどいみたい。
痛みが少しでも治まるといいな。
お友達も、穏やかな時間をわんこと過ごせるようになるといいな。
あたしたちわんこやにゃんこは、天寿が人間よりもともと短いから、
だから、
お別れはさみしいけれど、
一緒に生きる喜びの方をたくさん感じて欲しいな。
喜びの歌をいっぱいいっぱい広げて欲しいの。
もう飼いたくない!なんて、
あたしと過ごした時間をそんな後悔でいっぱいにして欲しくないから、
思う存分、やれることをやって欲しいな。
カアチャンは子供の頃に飼ってたわんこをお父さんに蹴っ飛ばされて亡くしてるんだよね。
その後、ずっとトラウマでわんこを飼えなかったんだよ。
後悔ばっかりの思い出になっちゃって、
楽しかったことを思い出せなくなっていたんだよ。
あたしと出会って、少しずつ思い出せるようになったんだよ。
だからね、
思う存分、やれることをやってね!
うざいときはうざいっていうけどね!!