トオチャンがカアチャンに禁じられた遊びを教えている。
ママです。
あ、ギターの話だよ。
きれいな曲だよね。
トオチャンは薪割りで、カアチャンは畑と庭仕事で指先はガサガサだし土で汚れているけれど、
その手でギターの練習をしてる。
カアチャンは相変わらず、音が出なーい、指が立たなーい、キー(#・∀・)と言いながら練習してるけど、
まあ楽しそうだからヨシとする。
バアチャンも若い頃は、歌ったり踊ったり絵を描いたりしてたみたい。
絵はマンガ絵がとても上手で、目がキラキラした少女マンガをよく描いてくれたって。
いつの間にか描かなくなっちゃったって言ってたよ。
カアチャンも小学3年生くらいまでは歌ったり踊ったりお絵描きする少女だったんだって。
その頃からそれどころじゃなくなったってことだよね。
絵も、担任の先生に明るい色も使いましょうとか、オジジ(カアチャンの亡父さんのこと)に気持ち悪い絵だとか言われてから、描くのが嫌いになったらしい。
今は、ギターも絵も、楽しいって。
下手っぴだなと思っても、友達に見せたり聞かせたりして下手やなあ言われても、見てろ!うまくなってやるからな!ってゲラゲラ笑えるって。
畑もお絵描きだからね。いつも歌いながら耕してるから音楽でもあるんだろうね。
やっと自然なことになってきたってことかな。
誰かに褒められたくてやってるわけじゃないってことね。やりたいんだろ?って話。
ま、あたしたちは、いつもカアチャンの話し相手なわけだ。よくしゃべるからね。